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学び直し
![](https://ito-salon.jp/wp/wp-content/uploads/2020/12/1_IMG_0638.jpg)
この1年を振り返る漢字は「密」。
さすがにこの出来事を予想した人はいなかったと思うけど、
象徴的なイメージとして、はやく過去のものになってくれることを望みたいなぁ。
1年の初めに、その年の気持ちや目標、テーマをノートに書き、
思いを言葉にしたり、イメージして見える状態に残しておくと
年の瀬に確認しながら、振り返ることができる。
伊東美容室では2025年までの10年間
基礎の学び直し
をしています。
基礎とは時代や場所を問わず、汎用性が高いこと。
幅広く活用できる表現が身についてこそ、
多様な考えが生まれ、違いを受け入れることができると思う。
ピカソの絵画「雄牛」はアップル製品のシンプルで
美しく、機能的なデザインを考えるために
社内教育などにも使われていた・・・
西洋には古代ギリシャから続くリベラルアーツがあり、
ある時代では、技芸の基本的な力として考えられていた。
リベラルアーツは自由七科とも言われ。
数学、音楽、幾何学、天文学、論理学、修辞学になる。
Vidal sassoonのヘアカットの方法論にも幾何学、角度などといった
造形の基礎がある。
日本でも葛飾北斎の、絵を描くための手引き書
「略画早指南」(りゃくがはやおしえ)があり、
コンパスなどを用いた幾何学的な作図法があって、和算も使っていた。
北斎はこの手引書で、円、四角、直線、基礎の意匠により
絵は描けると、言いたかったのだと思う。
基礎の上に、芸術や技術、哲学が成り立つ。
世界中がつなる多様な時代。
そういった基礎を学びなおす時間として、
コロナ禍をポジティブに過ごしたい。
焦らず、根気よく、ゆっくりと、深めて。