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学び直し

この1年を振り返る漢字は「密」。

さすがにこの出来事を予想した人はいなかったと思うけど、

象徴的なイメージとして、はやく過去のものになってくれることを望みたいなぁ。

 

1年の初めに、その年の気持ちや目標、テーマをノートに書き、

思いを言葉にしたり、イメージして見える状態に残しておくと

年の瀬に確認しながら、振り返ることができる。

 

 

伊東美容室では2025年までの10年間

基礎の学び直し

をしています。

 

基礎とは時代や場所を問わず、汎用性が高いこと。

幅広く活用できる表現が身についてこそ、

多様な考えが生まれ、違いを受け入れることができると思う。

 

ピカソの絵画「雄牛」はアップル製品のシンプルで

美しく、機能的なデザインを考えるために

社内教育などにも使われていた・・・

 

 

 

西洋には古代ギリシャから続くリベラルアーツがあり、

ある時代では、技芸の基本的な力として考えられていた。

リベラルアーツは自由七科とも言われ。

数学、音楽、幾何学、天文学、論理学、修辞学になる。

Vidal sassoonのヘアカットの方法論にも幾何学、角度などといった

造形の基礎がある。

 

日本でも葛飾北斎の、絵を描くための手引き書

「略画早指南」(りゃくがはやおしえ)があり、

コンパスなどを用いた幾何学的な作図法があって、和算も使っていた。

北斎はこの手引書で、円、四角、直線、基礎の意匠により

絵は描けると、言いたかったのだと思う。

 

 

 

基礎の上に、芸術や技術、哲学が成り立つ。

 

 

 

 

世界中がつなる多様な時代。

 

そういった基礎を学びなおす時間として、

コロナ禍をポジティブに過ごしたい。

 

 

焦らず、根気よく、ゆっくりと、深めて。