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「芸」という真剣勝負

大阪ナオミさんが優勝した。
準決勝の後のインタビューで、
「準優勝の選手は記憶に残らない。記憶に残るのは優勝した選手だ」と語っていたのが
勝負の世界で生きる人の言葉だと感じた。
真剣勝負の世界で生きる人からは様々な教訓が得られると思う。
伊東美容室では、学習の大きなテーマとして
新古典主義〜令和風〜を2つの視点から捉え活動しています。
1つは技術を掘り下げて、美術的な視点として捉える見方。
もう一つは日本の古典として「芸」を大切にしてきた、
能の世阿弥
茶道の千利休
宮本武蔵の五輪書
などを参考にしながら、
「芸」を深めていくための心構えのようなものを
美容にも織り交ぜていきたいなあっという視点で、
奮闘中です❗️
その中でも今回は
宮本武蔵の五輪書から・・
真剣勝負、1対1の戦いで勝つための教訓が書かれた伝書。
今でも多様な読まれ方をしているから、読んだ方も多いかもしれません。
私は幼稚園から中学1年までの10年間剣道をしてきたせいなのか、
日本の「〜道」というものが、
精神論ではなく、
実践的な活動として捉えやすく、
ものごころがつく前の習慣はすごい影響だと感じてしまう。
その五輪書にある9つの教訓から
「諸芸にさわる」という教訓を参考に…・・
自分の専門分野以外のことに無関心である人は、創造的な仕事をすることができない。
専門とは一見関わりのなさそうなことでも、
地下の根っこのようなもので、それぞれがつながっていることが多い。
だから「諸芸にさわる」こと、
他分野のことにも関心を持つこと、
つまりは、視野を広げることが、
成果を上げるのに、近道になる場合が多い・・
これは芸だけのことではなく
他の分野の人、自分とは異質の人と交わる中で視野を広げる、
今風言えば
ダイバーシティ 多様性
ということだと思う。
言葉の文体、カタチは時代で変わるけど
芸を深めるための本質は、令和の時代でも
変わらない。
こういう古典の芸能からみると、
美容は、まだまだ浅く
始まったばかりだと思う。