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本年も1年ありがとうございました。

大晦日・・

今年は2021年のストーリーということで

「共感性というソーシャルディスタンス」というテーマを掲げました。

 

コロナ禍でさまざまな人や環境が不安定になり、さらに格差や階級が広がっていく時代・・・・

美容を使って何ができるのか?

 

昨年はコロナというプレッシャーの中、本来日本人の良い特徴であると言われる他者への「共感性」が「同調圧力」という違った側面からあらわれ、不安が増大した状況になりました。

社会的距離「ソーシャルディスタンス」という言葉は、人の社会的距離「インボルブメント(自我関与)効果の度合いによって変わる」と、かくれた次元の著者エドワード・ホールは言っていました。

ならば、自分が関わった事柄、仕事には意味を感じ、やる気も起こすということ。

そういう自主性、主体的な動きがますます必要になってくる・・

 

自らの行動によって決まる。「蒔いた種のとおり花が咲く」。

 

 

今年スタートさせた「私たちの追跡」では、土を耕すように、学びの土壌を耕すための探求を記録し始めました。

 

古代ギリシャ、ルネサンス、新古典主義、キュビズム、ピュリズム・・・という美術の歴史に触れることで、

造形要素を体系的に観察し、美容に通じる観点から追跡していく方法(超主観的古典主義)。

 

それぞれの時代の中で職人たちは、自分が生まれる前の過去の巨匠の作品に向き合う追体験から

感情移入し、その時代背景や作者の気持ちを思いやり時間を過ごしていたのではないか?

 

模写は技術的な側面を真似するように感じる方法もあるけど、自分の心が動いた主観的な観察では

想像力が働き、対話するように深めていく時間なのだと広がりを感じた。

 

サロンワークのようにさまざまな人と出会い希望をカタチにする場では、共感性が大切になり、

ひとりひとり違う表現をつくり手の想像力によって補完することが必要になってくる・・・

 

そういった共通感覚(コモンセンス)を高めていくことが大切だと思えた時間だった。

 

いつの時代にも変わらない喜びの一つは、心から共感できる出逢いがあり、

そこから希望という光がカタチをつくりだす・・・・

 

今年の9月にアメリカのスペースXでは民間人4名を乗せ、2泊3日の旅を成功させました。

その4人の中の一人に現在20代で最年少の女性がいました。彼女は幼少期から骨肉腫を患い、瀕死の状態から救ってくれた医療従事者のようになりたいと、現在同様の病院で子供たちをサポートしています。そんな彼女は宇宙からのミッションで子供たちに希望を送っていました。

 

「一人ひとりの存在が世界の誰かを救うのだ」そんな彼女の言動は病床にいる子供たち以外にも勇気づけられました。

 

宇宙にいった人は今まで600人あまりだと言われています。そのほとんどの人たちが「概観効果」という宇宙から地球を見た効果により、地球を大切にし、守りたいと強く感じるそうです。

 

昔、日本人の宇宙飛行士毛利衛さんがその効果を言葉にした時「暗闇の暖かさ」と宇宙から見た地球を胎児の世界のように表現しました。

 

この言葉を聞いた時にネガティブなイメージしかなかった「暗闇」という言葉が、とても優しく前向きで強いエネルギーがあるイメージに広がりました。

 

「夢は一人で見るものではなく、みんなと一緒に見るものだ」とオノ・ヨーコが言ったように、

21世紀は世界がつなっがっている時代。地球をみんなで大切にする時代・・・

 

 

勇気を持ち、希望という光を生み出すことで、地球や一人ひとりの暗闇の在り方が変わってくる。

 

 

 

美容室で喜んでいるお客様の笑顔をみて

美容は不要不急ではない。そう感じることができた1年でした。

 

 

来年も美容という部分から、その人らしい光に貢献できたら嬉しいです。

 

今年も1年ありがとうございました。

 

 

 

良いお年をお迎えください。

 

 

アイプラス 代表 指田 勝