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私たちの追跡 Vol.45

先日、国立新美術館で開催中の「ダミアン・ハースト 桜」展を見にいった。

ダミアン・ハーストはイギリスの現代美術家。

 

 

 

現代アートが面白いのは

「いいなぁ〜」とか「これ、面白いなぁ〜」とか感じる体験を通して

今の自分自身の凝り方っまた結界を意図も簡単に壊してくれるところ・・・

 

 

博物館的な歴史的美術は、知識としての情報を観察するような部分があるので

ある程度意味を予習していないと楽しめないような気がする・・・・

 

 

だけど現代アートは意味ではなく、感覚が要求される。

 

 

 

 

自然の花や草木に触れた時に「ああ いいなぁ」と感じるように、

 

鳥の鳴き声を聴いて「気持ちがいいなぁ」っと感いるように、

 

最初は意味はいらないと思う。

 

 

桜を見に行った時に感じることと似ている・・・

 

 

 

よく現代アートは意味が「わからないから楽しめない」という人がいるけど

もったいない。

 

そういう方は是非このハーストのドキュメンタリーフィルムをご覧になってほしい。

(アンダーラインクリックで動画へ)

 

 

館内で、小学1〜2年くらいの姉妹が、近くに寄ってみたり遠くから眺めてみたりしながら

2人で夢中になって写真を撮っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そういう小学生、9歳ぐらいまで誰も持っている純粋な感性を

 

想起させてくれるのが、現代アート・・・

 

 

 

 

緑は綺麗だな・・

 

風が吹いている感じがするなあ・・・

 

そう言った、「もののあはれ」的な日本的が起動する。

 

 

日常生活においても「もの」を色やカタチとして客観的に見る感覚と、

「あはれ」と捉える主観的で情緒的な感情が日本人の心には共存しているという。

 

 

それが精神の場で融合されるとき

人間味豊かな世界が実感できる・・・

 

 

周りの人たちを見ると、桜の花見に来ているかのように

みんな気持ちが良さそうに、写真を撮っていた・・

 

 

 

 

私たちがつくる空間も

 

いつかそういう世界を実感できるようにしていきたい。

 

 

続く