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私たちの追跡2 Vol.10

今年は最後に個人的な感想を・・・・・・

 

夏にヒロコさんとチヅコさんの両母を連れて屋久島旅行へ。。

 

もちろん計画はノリエさんがいろいろと・・・

 

たまたま同学年の母2人との4人旅行は高齢になりつつあり、コロナで自粛していた・・

 

10年後はもしかしたら、海や山はアクティブには行けないかもしれない・・・・

そんな風に考えると、行ける時に行かなくては・・・・

 

思い切ってノリエさんが屋久島の旅を計画してくれた。

屋久島への乗り継ぎは往復ともに最短だった・・

 

 

屋久島という場所は、驚くほど水の循環がスムーズで、山の上の方はいわゆる

森や森林特有の臭いがなかった・・・

 

 

その匂いとは菌類の臭い・・・

 

屋久島では、土の中のいる菌類は絶え間なく循環する雨の水により

ほとんどが流れてしまい、見た目よりも相当ハングリーな状態で

植物たちは生命を保っていると現地に住む知人が言っていた。

 

 

本来なら、土の中にある菌類と共生しながら生きるはずが・・・・いない。

ならばどのようにして生命を保っているのか?そんな質問を投げかけた・・・

 

 

「屋久杉は木を切ると、他の杉と違い、物凄い濃い香りがします。流れてしまう菌類を

自分の木の中にできるだけ留めておき共生しているのです・・・・」

 

まさしく生きていくための進化・・・・

 

もう一つ驚いたことは、紀元杉という3000年を超える杉には

着生植物が相当数存在していること。

 

着生は寄生と違い宿主から養分を吸収せずに、主とは別に独立し自立して根を張り生きている・・

空中の水分と、それにとけている養分をとっって生活している。

 

 

この生態系の循環から、難題の課題解決のヒントに出会えた・・・

 

人口減少で高齢化する伊東美容室のある地域での持続可能性への課題・・・・

 

自然の循環をお手本にした美容を目指している自分たちにもってこいのアイディアは自然の中にあった。

 

 

話しは変わるが、屋久島で母達とシュノーケリングをした。

 

中でも私の母は運動が苦手な部類の人・・

 

だけども孫くらいになるインストラクターの方が優しくガイドしてくれたおかげで

母達は1時間以上にも渡り、海の中で充実した時間を過ごすことができた。

 

時間になり浅瀬まで辿り着き、足がつくところで足ヒレを取り、

インストラクターと共に地上に上がった瞬間・・・

 

重力を感じた母2人の足腰はグラっと地面に引っ張られてしまった。

 

何十年ぶりかという海の中・・・、70歳を超える2人にとっては

かなりな緊張が続いた1時間・・・・

 

地上に生還した安心と達成感、喜び、、様々な感情が爆発したのか

母2人は涙が止まらなかった・・・・

 

 

 

 

一緒にいたインストラクターのお兄さんやお姉さん達も私達も、みんな自然と涙が出ていた・・・

 

 

インストラクターのお兄さんが

「宇宙飛行士も生還した時は、みんな立てないのですよ・・・

お母さんたち2人とも宇宙飛行士と同じ経験をしましたね・・・」

 

と勇気付けてくれたのが印象的だった。

 

 

 

いつもと違う不確実なことが起きた時

安心から信頼というチャンネルが試されるのだと思う。

 

自然はいつもその不確実な環境を生きる進化を教えてくれる。

 

 

 

 

 

屋久島は生きる喜び、生命の力強さを教えてくれる場所であり

それを体験した場所だった・・・